家庭でできるダニ退治

 冬の風邪と夏のダニ
 宮沢賢二に「雨にも負けず、風にも負けず」という有名な詩があります。
 冬の厳しい寒さにも、夏の痒いダニにも負けない丈夫な身体を持ち。

 そこで北京堂式の対処法を一つ。
 普通のダニならよろしいのですが、南京虫は痒い。小さな南京虫は、直径3mmぐらいの赤い斑点となるので皮膚病と間違え、大きな南京虫は直径3cmぐらいの赤い斑点となって盛り上がり、痒みと共に痛みまである。一度刺されると2週間ぐらい痒みが消えない。 一度、畳に住み着くと、毎年の梅雨じぶんから出てきて血を吸う。暗いところしか出ないので、昼間は判らない。たまに座布団などをめくると、畳の上で1mmぐらいの茶色いアブラムシのようなものが、光を避けようと畳の中へ入り込む。
 これを退治するには、一般的にテレビのコマーシャルでは、ダニアースとかバルサンを焚きます。ところが、その薬物がコンピュータやVCDに付着するので、引っ越し並の手間がかかる。しかもダニは死んでも卵は残るというので、卵が孵化したころを見計らって、3回ぐらいは焚かないといけない。そのたびに目張りしたり、引っ越しと大変だ。
 うちの患者さんには、風邪、南京虫、爪の水虫が、要求されない治療項目としてある。 しかし、この3つは声を掛けにくい。
患者さんは、服を脱ぐので、ときに南京虫に咬まれた痕が点々とあるのを発見します。南京虫は、服や布団から感染する。うちの親などは、クリーニングに出した布団に南京虫を付けて帰った。それが大発生して大変だった。本人達は、気血が枯れて尽きているので南京虫も刺さないが、気血の盛んな我々は大変だった。今回の患者さんは、会社の椅子にいた南京虫がズボンに付いて帰宅したらしい。外国の飛行機座席から感染することもある。ハルピンの旅館にいたのにはビックリした。
 こういうふうに、自分の家に南京虫がいなくとも、いつ衣服に付着して繁殖するとも知れない。
 それに対する治療法は、もしかすると鍼?  鍼で南京虫を一匹一匹刺し殺して行く?
 ノンノンノン。それはダニアースとダニシート。
 バルサンなどの噴煙物は、そこら中に付着する。それらの薬剤がかかった布団を掛けて生活していれば、喘息などのアレルギー疾患になってしまうのではないだろうか?
 さすれば、そうした薬剤をいかにして吸わない、接触しないようにすることが重要だ。 床ならば問題ない。掃除機をかければ吸い込んでしまう。だが畳や布団では、熱しても、それ自体が断熱材なのでダニは死なず、掃除機でも奥のダニは吸い込めない。まさに手も足も出ない。そうこうしているうちに咬まれまくって、体中に梅毒のような斑点ができてしまう。恥ずかしくて裸になれない。裸になれないので、鍼灸院へも行けない。それで鍼灸院の患者が減る。これでは鍼灸院の売上が減り、吉野屋の牛丼だけ注文し、卵と味噌汁を付けられなくなる。これはゆゆしき問題なので、なんとかして南京虫を退治し、一般民衆の肌を綺麗にして、鍼灸院へ来て貰わなければ、卵と味噌汁のも問題に関わってくる。

 これに対しては、北京堂式ラーメンの作り方のような、頭のいい対処法で解決します。少々費用がかさみますが、バルサンよりは安い。
 まず畳の中です。畳み用のダニアースもありますが、それは液体でベトベトし、さらに効果の面でも今ひとつ。その対処法として、粉末ダニアースを使います。
 まず、すべて畳を上げます。そして畳の下に新聞紙を敷きます。そのあとでマスクをし、そのうえをタオルで覆って、新聞紙の上にパラパラと白い粉を撒いてゆくのです。この場合の白い粉とは、粉末ダニアースのことで覚醒剤ではありません。覚醒剤を撒くと南京虫が興奮し、逆に刺されまくることになります。
 粉末ダニアースを撒き終わったら、静かに畳を戻します。これで畳に対する南京虫対策は終わりです。 
 ここでの注意点は2つです。一つは静かに畳を戻すこと。これをバタンとやっては、せっかく撒いた薬剤がすべて飛び散ってしまいますので、効果がありません。
 もう一つは、薬剤の効果を確かめないこと。これは初めて試す人に多いのですが、このダニアースはどれぐらいの効果があるんだ。そうだ、いい考えがある。ちょっと吸ってみよう。
 注:これは、あまりいい考えではありません。
 あー、効く。これだったら南京虫もイチコロだわい。
 注:イエイエ、イチコロなのはアナタです。
 以上のような注意点に、注意してください。効果を確かめるために、ご飯にかけてみようなどはもってのほか。初心者が陥りやすいミスです。
 畳に、物が載っかっていて上げられない場合。
 ゴザかカーペットを買ってきます。今度は畳の表面に、直接ダニアースを振りかけます。 その上に静かに新聞紙を敷き、その新聞紙の上にゴザかカーペットを敷きます。一ヶ月ぐらいしたら、すべてを取り去って掃除機で吸い取ります。 
 
 次は、布団と服の処置です。布団や服にもダニアースを振りかけ、そのまま一ヶ月も放置していれば南京虫が死にます。ところが、後で洗濯しなければなりませんし、そのまま一ヶ月も服も着ず、布団にも入らずではシンドイものがあります。これをどうして解決したらよいか、長い間の謎でした。すると嫁が「それならばダニシートを使えば、粉よりも安全じゃあないか」と言います。「そんなのダメダ!だってシートの当たったダニしか死なないじゃあないか!」、「ダニだって手足があるのだから、布団の中を移動しているうちにシートに触れるでしょう」、「なるほど。アホな顔しとるけどアンタ賢いな」というわけで、試してみることにしたのです。
 ベッドの下にダニシートを敷き、その上に敷き布団を敷いてシーツで覆い、掛け布団には表側にダニシートを敷いて、袋型のシーツに入れました。服は? 引き出しの中にダニシートを敷き、その上へ百円ショップで買ってきた布を敷いて、その上に服を入れました。 こうして掛け布団に残った南京虫に2〜3日は咬まれたけれど、その数は急激に減って、ついには全く咬まれなくなってしまったのです。掛け布団のダニシートは、眠るときガサガサ音がするので、一ヶ月ぐらいで取り去ってしまったけれど、その他は邪魔にならないので、すべてそのままです。そのうち毒性もなくなるだろうけど。こうしたフェノトリンという農薬は、除虫菊から作るので、半年すれば分解してしまいます。逆に言えば、半年経過した薬剤は効き目がない。よく「書いてあるとおりにしたけど、全く効果がなかった」とメールの来るケースは、使用期限の切れたダニアースを買ってきて使用したのが原因なのです。
 こうして嫁が、五十音をランダムに組み合わせた単語がヒントになり、身体に優しく南京虫を退治できました。もちろん私がアドバイスした、自分が南京虫に咬まれていることを知らなかった患者さんも、奇病の皮膚病から開放されたことは言うまでもありません。
 もっとも痕は3週間ぐらい残るので、それが消えるまでは少しかかったようですが、まったく刺されることが無くなり、皮膚病は治り始めたとのことです。
 Q&Aにも、質問を掲載してます。メールで質問する前に、まずはQ&A。その方法を試してみて、効果がなかったらメールください。
 最近、フェノトリンを主成分とした「ダニブロッカー」と言う商品がフマキラーから販売されました。少々価格は高いのですが、フェノトリンをエタノールで溶かし、霧吹きで吹きかけられるようにした優れものです。ダニ退治の詳しい説明書も入っており、アルコールなので乾きやすく、ダニアースのような臭いもなくてベタベタしません。布団やマットレスにかけて、30分もすれば眠れる優れものです。手軽にシュッシュしてシーツや服などを簡単に防ダニ加工できます。ダニアースを溶かして使う暇がない人や、面倒くさい人にはピッタリの防ダニ方法です。ただ、アルコールの臭いがきついので、窓を開けないと酔っ払ってしまう恐れがあります。ダニアースパウダーを水で溶かして霧吹きに入れると、霧吹きの穴が詰まってダメになりますが、ダニアースパウダーを水で溶かしてキッチンペーパーで濾過し、霧吹きに入れれば使えます。
 当方、夜毎南京虫にさされ、体中が痛痒くてほとほと困っています。南京虫を退治する方法を教えてください。
 南京虫にさされた痕を掻いたら傷が広がり、ついには皮膚が割れてしまいました。もう長年そんな状態が続いています。このような南京虫にさされた傷を治療するにはどのようにすればよいでしょうか?

 
皮膚科の医院や市販の治療薬などを試してみましたが治りません。よい治療法がありましたら教えてください。 (南京虫に悩む者より)
南京虫を退治する方法はあります。南京虫に刺された傷を治療する方法はありません。3週間ぐらいすれば自然に治るので、南京虫を退治する方法が一番です。
 しいて南京虫に刺された痒みを和らげる方法があるとしたら、抗ヒスタミン剤を呑むことぐらいです。
 南京虫は、1〜2o離れた二つの咬み傷ができますので、すぐに判ります。
 以上は一般的な方法です。鍼灸院ならば、すぐに南京虫刺されの痒みを消すことが出来ます。
 その方法とは、毒蛇に噛まれたときの治療と同じです。南京虫が咬んだとき、皮膚内に毒液を注入します。そのために痒いのです。
ということは、毒液さえなければ、ちょっとした擦り傷のようなもので、まったく痒くありません。つまり南京虫の毒液を消してしまうのです。
 「そんなことができるのか!」と思われるでしょうが、鍼灸院なら出来ます。
 鍼灸院には、鍼の補助道具として、吸玉というのがあります。しゃれた言葉でいえば、カッピングですねぇ。(キャー!!英語を使ってしまった)
 すなわち南京虫が咬んだ傷跡に、吸玉を吸着させるのです。すると南京虫の毒液は、咬んだ傷口から少量の血液と一緒に吸い出されます。つまり掃除機で、ゴミを吸い取るようなもの。
 だいたい5〜10分ぐらい吸着させれば、血が1mlぐらい出て、皮膚内の毒液が吸い出されてしまい、痒さをほとんど感じなくなってしまいます。
 ほんとうは、この技術は、毒蛇に咬まれたり、サソリに刺されたりしたときに使う術なんですが、これを「竜を屠る技術を以て、ブタを殺す」と言います。喩えて言えば、小学生の喧嘩に、戦車やミサイルが出てくるようなものです。
 まま、その手段を使えば、血と一緒に毒が出て、痒さは止まります。
 賢い貴方は、そんな面倒なことせずに、口で吸い取ろうとするでしょう。その結果は、口に毒液が入って、口がメチャクチャ痒い!
 実は、家庭でも道具を使わないで吸玉する方法があるのです。まず陶器の円い台座を探します。それを咬み傷の上に載せ、ティッシュを小さくちぎって、燃料用アルコールを少し染み込ませ、湯飲みの縁にワセリンを塗って皮膚と隙間が出来ないようにし、テッシュに火を着けたら湯飲みを被せます。そうしたら湯飲みの中の酸素が燃えて、皮膚に吸い付きます。
 そこの貴方! お茶を飲むんじゃないのだから、湯飲みの底のほうをテッシュに付けない! ほら、テッシュが湯飲みの底で押されて火傷した!
 湯飲みは、上下逆さに被せましょう。
 まぁ、刺された後の対処は、事後処理です。何よりも問題を起こさないことが第一なので、まず南京虫を退治することを主に考えてください。
 @ダニアースやバルサンを1週間ごとに3回焚くこと。
 A畳には、針の着いたダニアースがあります。それを使うのも一法です。
 Bとりあえず咬まれたくなかったら、「虫よけスプレー」とか、「ハーブでダニよけ」などを身体やシーツにシュッシュして眠ること。
 以上のような対処法が考えられます。しかし@は焚いたあと、しばらくは部屋に入れませんし、食器とかパソコンとかに薬剤がかからないように対処しなければなりません。しかし、しばらく入らなくて済み、薬剤がかかっても問題ないような部屋なら効果あります。卵には効果がありませんので、卵が孵化してから卵を生むまでの間に再度の燻蒸をします。卵が孵化するのに時間差があるため、3回は1週間ごとに焚かなければ根絶できません。Aは、しばらく畳がベトベトします。それに畳のダニしか退治できません。Bは完全に殺すことはできません。
 北京堂が推奨しているのは、ダニアースパウダーを使う方法です。まずマスクを水で湿らせてかけます。これによりダニパウダーを吸い込む恐れがありません。
 次に畳を上げ、下に新聞紙を敷き、その上にダニアースパウダーを万遍なく振りかけます。そして畳を元に戻します。これによって畳の下には半年間有効なダニアースパウダーが、孵化した南京虫や成虫を殺してくれるので、1週間ぐらいで南京虫がいなくなります。 それから座布団や枕にも南京虫がいますので、布団袋に入れてダニアースパウダーを振りかけ、混ぜて口を塞ぎ、3週間ぐらい放置すれば死滅します。そのあと取り出して掃除機で吸い取ります。畳の表面にダニがいて困るのなら、表面にダニアースを振りかけ、新聞紙を敷いてゴザを被せれば、刺されなくなります。
 畳とか枕、布団や毛布などに南京虫は住んでいるので、こうした処理でほとんどいなくなります。
 布団を3週間も布団袋に入れておけないのならば、小さな洗面器に水を入れ、ダニアースパウダーを溶かします。下の沈殿物は関係ないので、上澄み液を布団に掛けます。万遍なく振りかけて吸収させたら、布団を広げて陰干しします。夏の季節なら朝の出勤前にやっておけば、帰宅したときには乾いて使えます。
 最後に椅子です。布張りの椅子は南京虫が繁殖し、退治しても椅子から拡がります。だから椅子にも上澄み液を吸収させて乾かします。雨が多ければ除湿器をかけます。他にも服をしまっておくタンスなどに南京虫がいるかも知れません。そうしたところはダニシートをタンスの大きさに切って、引き出しの中に敷きます。パウダーを使う場合は、底にパウダーを振りかけて、端切れなどの布を被せておきます。
 上澄み液を霧吹きに入れて、シュッシュしたらどうかというアイデアも考えられますが、霧吹きの穴が詰まるので役に立たなくなります。目の細かなジョウロならば大丈夫です。ダニアースパウダーを水で溶かして霧吹きに入れると、霧吹きの穴が詰まってダメになりますが、ダニアースパウダーを水で溶かしてキッチンペーパーで濾過し、霧吹きに入れれば完全な液体だけなので大丈夫です。 服は、洗濯すれば南京虫は流されますが、卵は付着したままなので、また孵化します。だから布団袋に入れ、ダニパウダーを振りかけて密封するか、脱水したあとで上澄み液を吸収させ、陰干しするかします。日光に当てると薬品が劣化します。パウダーは舞い上がりますので、着るときは外で叩くか掃除機で吸い取ります。卵まで即座に死滅させようと思ったら、アイロンを掛けるのが一番です。しかし縫い目に卵が産み付けられていたりするので、実際には退治が難しいのです。
 冬になると冷たいところにある卵は孵化しにくくなるので、いつ南京虫となるのか判りません。だから冬には南京虫の被害は収まりますが、卵の状態で越冬しますので、退治は難しくなります。薬物は成虫にしか効きませんから。温度が25度以上になると、わりと定期的に1週間ぐらいで孵化してくれるので、その周期でバルサンを焚けば全滅させることができます。
 冬に退治すると、ダニパウダーの上澄み液で防ダニ加工しても、11月に卵となり、そのまま越冬して翌年の4月に孵化したとしますと、ダニ液の力も弱くなっているので、退治できるかどうか判りません。これを退治しておかないと、映画館とか電車の椅子、バスや飛行機の座席に繁殖させることになり、また外から感染させてくることになります。もともと南京虫などいないのですが、このようにして外から「お持ち帰り」してしまいます。ダニ液は、ダニアース一本で2.5リットルぐらい作れます。ただし当年に製造した製品でないと効果がありません。


 質問:とりあえずダニに刺されたくないのですが。
 答え:本当は、フェノトリンで殺虫したほうがよいのですが、とりあえずと言うことならば「ハーブでダニよけ」とか、身体なら「虫よけスプレー」などを付けても効果があります。また、面倒くさいので試したことはありませんが、「蚊取り草」というのがあります。これは匂い何とかの一種で、そのままにしても効果はありませんが、潰して汁を身体に塗ると効果があるという話です。

 
質問:6月末から毎夜、南京虫に苦しみ続け、昨日業者が来たので一安心と思いきや、先程ベッドの上に南京虫を2匹発見。「防虫剤(ナフタリン)を置くと良い」と言う意見を何処かで見ましたが、これはいかがでしょう?
 当方4ベッドルームの1軒屋で、虫の被害にあっているのは私の部屋のみ。マットレスを買い換えたほうがよいのでしょうか?

 答え:ナフタリンなど置いてはいけません。私も布団袋にナフタリンを入れて、一年間ほど布団を密閉したことがあります。結果は、南京虫がピンピンしていて刺されまくりました。ナフタリンで南京虫を押し殺すのならば効果があるでしょう。
 それに部屋で高濃度のナフタリンを入れると、かなり濃いガスが出て、咳が止まりません。発ガン性もあるという話です。
 あなたのマットレスだけに湧いているのならば、恐らくあなたの服に付着して、どこかから連れてきたものでしょう。
 マットレスを買い換えるというのも一法です。肉眼で見えるのならば、恐らく南京虫でしょう。
 南京虫といえば、まずピレスロイド系(除虫菊)のフェノトリンが有効です。
 アメリカのことは、よく知りませんが、鍼灸院は患者さんが連れてくることもあるため、クリーニングだけが感染する危険ではありません。
 まずマットレスがスポンジかスプリングかによって対処法が違います。
 バルサンやダニアースのような燻蒸式フェノトリンを焚くのも一法ですが、部屋全体に薬物をばらまきたくない場合には、ダニアースパウダーを使います。
 これは99パーセント以上が炭酸カルシウムの粉末であり、有効成分のフェノトリンは0.4%しか含まれていませんが、南京虫にはよく効きます。
 スプリング式ならば、この粉を表面にまんべんなく振りかけ、上からシーツをかけます。そうして眠れば、2〜3日は痒いかも知れませんが、南京虫が刺しに来るときフェノトリンに触れ、マットレスへお帰りになったとき、お亡くなりになるという寸法です。
 「まったく刺されるのは嫌だ」と思われるならば、シーツの替わりに作業用の青いビニールシートを敷き、その上にシーツを敷いて寝れば、南京虫もシートを破っては出てこれないので、刺されることはありません。ただ、シートからパリパリ音がするのと、南京虫も人の匂いがしないと出てこようと思わないので、「そう簡単には表面に出て行かないぞ」と注意します。南京虫の卵もありますので、2〜3週間は、その状態で寝なければなりません。裸でマットレスに寝れば、南京虫をおびき出す効果が更に高まります。南京虫は、薬が撒かれていると思っていても、おいしそうな身体がそこにあると思うと我慢しきれずに出てきます。
 スポンジのマットレスの場合は、錆びる恐れがないので、500tぐらいの容器に水を入れ、その水にダニアースパウダー1/5本を溶かし込みます。すると有効成分のみが水に溶け、炭酸カルシウムの方は沈殿します。その水溶液を均一にスポンジマットレスへ染み込ませます。晴れた日でも乾燥するまで半日ぐらいかかるので、今のような梅雨時分はバネ式マットレスに準じた方法を採用するしかありません。
 この方法は、スポンジ内部まで薬が染み込みますので、その日から刺されることはなくなります。
 この方法をスプリング式マットレスに採用しても、薬物が通過して下へこぼれてしまうので効果がありません。南京虫は、自分の横を通過して行く溶液を見て、「ざまあみろ」とあざ笑っています。
 この溶液は、服にも使えます。脱水した服にダニアース溶液をかけ、手で絞って陰干しにすれば、防ダニ加工のできあがり。服のダニが死んでしまうので、もらってくることもありません。 
 このフェノトリンは、髪のシラミ取りシャンプーやネコのノミ取り首輪にも使われ、飲んだり吸い込んだりしなければ、体表からは吸収されないようです。たぶん飲んでも死なないでしょう。実験したことはありませんが。
というわけで、ナフタリンの方に害が多くて効果が無く、フェノトリンは害が少なくて効果が大きいため、私はナフタリンを使わないことを忠告し、フェノトリンを推奨します。梅雨時分でも除湿器を使えば、ダニアース溶液が使えます。
 と、私の経験を書きました。ナフタリンを吸い続けたときの咳は、尋常ではありません。

 
質問:「南京虫退治」とっても参考になりました。実は今、ツメダニに刺され途方にくれています。
 目に見えない憎いツメダニ!1か月ほどたつとまた刺される。ダニシートで試してみます。バルサンは体調が大変悪いです。

 答え:ツメダニはやっかいです。というのは、南京虫は大きいので、タタミとか布団とか厚いものにしかいませんし、わりと薬がよく効きますが、ツメダニは薬が効きにくいようですし、小さいので薄い服でも繁殖するようです。
 ツメダニは、フェノトリンを使っても、気温の低いときは死なないようです。しかし暑くなると効き目があるようなので、暑い今が退治時期でしょう。
 布団やタタミ、絨毯は、ベッドのようにして退治します。服はフェノトリン液を作って退治するしかないと思います。
 フェノトリンは、飲んだり吸い込んだりしなければ安全のようです。体内に入ると、ベンゼン核があるので、発ガン性を持つかも知れません。
 まず水が入ったビーカーに、カーペット用ダニアースを入れて溶かします。そして上澄み液を瓶に取ります。そして服を洗濯し、脱水が終わったら瓶の上澄み液を振り掛けて吸い込ませ、それを陰干しします。これで防ダニ加工のできあがり。
 繊維に薬剤が染み込んでいるので、バルサンを焚いたときのように全体が汚染されるわけではなく、歩くたびに薬剤が舞い上がって吸い込むこともないので、より安全な方法です。
 それにバルサンを焚いても、成虫には効果がありますが、卵には効果がなく、しばらくすると再びダニに刺されることになります。ですからバルサンを焚くならば、3日ごととか1週間ごとに焚き、1カ月に3回は焚かなくてはなりません。それは次々と卵がかえって成虫になり、再び卵を生むからなので、卵を生まないときにバルサンを焚かなくてはならないからです。
 そんなに毎月バルサンを焚いていては、どうしても吸い込むことになり、いかに安全な薬物とはいえ毒薬には違いないのですから健康に悪いに決まっています。
 まあ、こうやって1カ月もすれば、繊維に染み込んだ薬剤が継続的にダニ成虫の繁殖を抑えますので、ダニも住家がなくなり、徐々に減ってゆきます。
 南京虫は噛み痕が2つ並んでいますが、ツメダニは噛み痕が判りません。それと南京虫に噛まれると赤く膨れますが、ツメダニはピンク色になるだけです。でもたくさん噛まれると、その部分がアトピー性皮膚炎のようになりますので、皮膚病と間違えたりします
 アトピー性皮膚炎と思っている人の中には、かなりのツメダニ被害者が含まれていると思われます。なにしろ肉眼で見えないのですから。ツメダニが着いていると思われる服を顕微鏡で捜しましたが、ツメダニが発見できませんでした。だから服に着いていても、きっと人口密度が低いのでしょう。
 ツメダニは掃除機を毎日かけても、布団の奥に潜んでいて吸い出せませんから、薬物を染み込ますしか方法がないと思います。
 なお脱水直後の服でないと、フェノトリン上澄み液を吸い込みません。完全に乾いた服ですと、液をかけてもはじいて吸収しないので、湿った服にかけて吸い込ませるとよいようです。 


 と、このようなことを書いていたら、本当に「ダニブロッカー」と言う商品がフマキラーから販売されました。主成分はフェノトリンで、アルコールに溶かしてあります。私は、アルコールは匂いがきついので、水に溶かしたほうがよいかと思いますが、水だと湿度が高くなり、乾きが遅いので一長一短です。
 ツメダニはフェノトリンが効きにくいので、もっと強力な農薬を使いたくなりますが、特に有機リン系の農薬は中毒になりやすく、ツメダニにも効果ありますが、ヒトにも同じように効果があります。中国の広安門病院に行ったとき、有機リン中毒になった姐ちゃんが鍼治療を受けに来ていました。中国ではムチャクチャに農薬を使うので、有機リン中毒になったのでしょう。神経がやられていました。そんなものに鍼が効くとは思えませんので(オイオイ鍼灸師だろ)、肝臓や腎臓から自然に代謝されるのを待つしかないでしょう。フェノトリンは安全で分解されやすく、特に人体では分解酵素があるため、簡単に分解されてしまうから推奨しています。有機リン系の薬物を使い、中毒になって後遺症が残っても、当鍼灸院は一切責任を負いません。あしからず。
 ツメダニは、他のダニを捕食して生きているので、ほかのダニをフェノトリンで殺すと減るでしょう。それヤケドする危険を伴いますが、衣類を熱湯で煮るとか熱湯に浸す方法があります。一般に50℃以上でダニは死ぬといわれています。さらに危険な方法として、ダニのついた服を電子レンジで温める方法があります。火事になる危険性を伴います。比較的に効果が薄く、安全と思われる方法に、ダニのついた衣類を冷凍する方法があります。冷凍すると水分が氷結して細胞膜が破壊されるので、乾燥状態でなければダニが死ぬ可能性があります。しかし卵は無理です。冬眠状態の乾燥したダニには効果がありません。
 こちらの方ではダニブロッカーがエライ人気で、アースのものより遥かに売れ行きがいいです。やはり詳しい説明書が付いていたり、詰め替え用があるからでしょう。

 とまあ、いろいろと方法を考えてきましたが、対策方法としては、@畳をやめてフローリングにする。A布団をやめてベッドにする。こうしたダニのもぐりこめない環境にすれば、掃除機で簡単に吸い取れます。しかし、家を改造するのは費用がかかるので、現実的には無理です。そこで@畳ならば、セオリーどおりに畳の下にフェノトリンを撒く。A布団ならば、フェノトリン液に浸して乾燥させる。B服は、ダニアースパウダーを水で溶かして濾過した液を霧吹きに入れてシュッシュするか、ダニブロッカー(また今年はアースからも出ています)をシュッシュする。こうした方法が南京虫には使えます。
 そしてフェノトリンの効きにくいツメダニは、基本的にはナンキンムシと同じですが、@布団などに掃除機をかける(表面のダニを取るだけ)。Aシーツをまめに洗濯する(シーツに付いたダニが取れる)。B服に付いたダニは、まず箪笥の引き出しを洗って掃除する。C風呂に入るとき、バケツに洗剤を少し入れて服をブチ込み、70℃以上の熱湯を入れて、上から熱湯を入れた洗面器を載せて蓋をする。これによってダニは、「暑いわ、暑いわ! 誰、こんなことするの? ちょっと上がって刺してやろうかしら。あっ!蓋がしてある。出られない。おまけに洗剤が入っているから、鼻を塞がれて息ができない。ヒーッ! 死ぬ〜」というわけで、一晩放置すれば、暑さと息苦しさで死ぬというわけです。朝になったら洗濯機に入れて、洗い流してしまいます。そのころには熱湯も冷めて、ヤケドする恐れもありません。この方法は、あなたにダニをいじめるというSM的快感も与えてくれます。70℃以上の熱湯を使う根拠は、だいたい70℃ぐらいで完熟卵ができるので、ダニの卵も、ゆで卵になってしまうと思うからです。その温度で蛋白質が変性しますので、ハイ。D熱湯を使う方法は、パンツなど、ゴムがユルユルになってしまいます。熱は酸化を早めるのです。ゴム製品やパンツ、毛物には使えません。それにはパンツをビニールに入れ、冷凍庫へ入れて2〜3日冷凍します。この方法は、成虫は体の水分が凍るときに結晶化し、細胞膜が壊れるので肉汁の出たダニ状態になりますが、卵は死なないと思います。2〜3日冷凍するのは、早いと服の中まで凍らないからです。こうしてパンツを冷凍しながら履き替えれば、ダニは成長する暇なく殺されるので、卵を産む暇がなくなります。そして三回も繰り返せば、バルサンを三度焚いたと同じことになり、パンツからダニがいなくなるという寸法です。
 こうしてCとDにより、ダニのいなくなった服は、Bのダニや卵を洗った箪笥の引き出しにしまいます。これが最重要です。またダニで汚染された箪笥にしまえば元の木阿弥、きれいな箪笥にしまいましょう。靴下やコンドームなども、パンツなどゴム製品に準じて冷凍庫で冷凍します。
 こうして服や寝具さえ感染していなければ、たとえ畳にダニが湧いていようと、ベッドに登ってくることは考えられず、また足の裏は刺されないわけです。そのかわり服を畳の上に投げたり、畳に座ったり出来ませんが。
 こうしてベッドを使う。熱湯と洗剤、バケツと洗面器を使って消毒する。ゴムを使った衣類はビニール袋へ入れて2〜3日冷凍する。そしてフェノトリンをうまく使う。特にツメダニは、フェノトリンの濃度を上げないと効果がないようです。こうしたことがダニに刺されないコツですね。それと枕から頭にダニが移ったりするので、毎日石鹸で頭を洗うこと。
 ダニを持ち帰らないコツは、畳やじゅうたん、カーペットの上で座らないこと。座布団に座らない。布製の椅子には腰掛けず、ビニールやレザー製の椅子に腰掛ける。洗濯物をクリーニングに出さない。もし出したら、すぐに取りに行く。飛行機の座席に座らない。できるだけ立ったままでいる。とにかく布や畳、毛との接触を避ける。そして、そうしたものと接触したら、すぐに服を洗濯し、風呂に入ることです。そうすれば感染しにくいでしょう。しかしズボンに付いたダニが、床に落ちることも考えられますので、絶対安全とはいえません。
 要は、下着やズボン、寝具や畳にダニがいるから刺されるわけで、それ以外の場所にダニがいても、そう神経質にならず、以上の方法でダニを退治すれば、まず刺されなくなるでしょうし、服にダニがいなければ、他人に感染させることもありません。
  以上に述べた方法で、もっとも効率が悪いのは服の冷凍です。次に効率が悪いのが服の熱湯消毒です。アルコールに溶かしたフェノトリンは、濃度が薄いようで、ナンキンムシには良く効きますが、ツメダニには効果が薄いようです。ツメダニは、やはりダニアースパウダーを水に溶かし、濃度の濃いのを作って濾過し、それを霧吹きに入れて下着や服にシュッシュし、陰干しにしてから箪笥にしまうと刺されることがなくなります。
  おそらく昔ならば、ツメダニがいても風通しの良い日本の家屋では、刺されるほど繁殖していなかったのでしょうが、現在のように密閉性が良い住宅では、クーラーや除湿機をかけないとダニが繁殖してしまいます。フェノトリンで防ダニ処理しないと、服の中、畳の中、スポンジの中、枕の中などで繁殖し、刺されることになります。北京堂では初夏になると、治療用ベッドをフェノトリンで防ダニ処理しますので、そう被害にあうこともなくなりました。
  以上のような方法で、すべての服をフェノトリン処理すれば、ダニに刺されることはなくなります。

 確かにハルピンでは、一般家庭や外ではダニが皆無でした。しかし仲燕に聞いたところ、文革時代、下放に行った所では、ハルピンより寒い場所だったけれど、室内では南京虫がいて、刺されまくったらしいです。やはり冷凍するぐらい寒くないと、室内ではダニが生活できるようです。ネズミを捕まえたら、唾付けて金属にくっつけると、貼り付いてネズミが凍死したらしいのですけれど、そんな環境でも室内には南京虫が生活できるらしいのです。外では無理でしょう。

 思い起こせば、昔の大学時代、ミニスカ姐ちゃんの脚を見て、「な、なんだ! この赤い斑点は!」と思いました。南京虫で、真っ赤なイチゴのように脚がなっていました。それがナンキンムシのために、梅毒のような斑点になっているとは、当時は知りませんでした。おそらく、相当に痒かったことでしょう。
 一応、鍼灸の聖書である『内経』には「ハエや蚊、おそらくゴキブリやダニなどの病害虫を退治しなくてはならない」と書いてありますので、その一環としてナンキンムシの退治を考えてみました。ほかにも『内経』には、心の持ち方とか、起居生活など、いろいろなことが書かれています。今回のナンキンムシ退治は、『内経』の内容を針小棒大にして解説しました。
 それにしても、去年はナンキンムシ退治についての質問が多かったなぁ。今年はサッパリだけど。
 文鳥を蛇に食われた私にとっては、次は「いかにして小鳥やハムスターを、ネコやヘビの魔の手から守るか」というテーマで講演したいと思います。
 エッ、『内経』と関係ない? それが素人の浅ましさ。関係があるのです。小鳥を飼うと、卵が生まれるので(特に十姉妹)、裸の鳥にハリネズミのような毛が生え、その毛の先が筆のようにほぐれて羽になり、目の穴も開いていない鳥が、目に穴が開き、それが広がって目になり、耳が覆われて鳥らしくなってくると、非常に楽しいのです。また十姉妹はエサ代もかかりません。また夏になったら、捕まえてフェノトリン溶液に頭だけ出して浸けてやれば、寄生虫も湧きません。鳥かごの中央部分を薄いアクリル板で覆ってやれば、エサやフンも飛び散りません。こうして鳥を飼うと、精神的に楽しくなり、卵が生まれると楽しくなるのです。
 このように楽しみながら生活することは、『素問』の教えと非常に一致しているのです。あまり辛いとか、苦しい感情を持ってはいけないのです。『素問』の教えに反します。それで鳥を飼うことは、『素問』の教えと関係があるのです。しかし、鳥や卵、ハムスターがヘビに食べられるのは悲しい、悲しい。そこでヘビやネコから守らねばなりません。特にヘビは、鳥かごの隙間から1mぐらいで、結構大きなヘビでも入ってきて、自分の口より大きな文鳥を食べてしまいます。カラスでも食べてくれればいいものを。

ハムスターを通じてダニに苦しめられ、今年は浅野様のHPに助けられました。
万全を期すために浅野様が書かれているような小鳥をフェノトリン溶液に漬ける、というのを温かくなったらハムスターにやってみようと思うのですが、ダニパウダーを水に溶かす割合はどのくらいでしょうか?あまり濃すぎるとハムスターが死に、薄すぎるとダニが死なないように思うのですが、如何でしょう。お教え頂ければれば幸いです。

うちはハムスターを飼っておらず判りませんが、百均で買ってきた1リットルぐらいのカップに、下から1pほどダニアースパウダーを入れ、あと水を注ぎ、割り箸でかき混ぜてから、手で鳥を浸けて、頭だけ出すようにしました。夏だったので、しばらく飛べないまま自然乾燥しましたが、5〜6分で飛べるようになりました。濃度が濃すぎても、鼻に入らなければ死なないと思います。フェノトリンは、もともと犬猫のダニ取りシャンプーの成分ですから。


 
昨年「皮膚に湿疹」ができ、内科医院・皮膚科で診断の結果、「湿疹」との事でした。 今年は「夫」にも、「湿疹」ができたため、皮膚科で診断の結果、「ダニ」との事でした。
 薬剤・退治の方法をHPで検索した結果、先生の「家庭でできるダニ退治」を拝見し、退治を始めました。おかげ様で今は(10月6日)ダニにかまれる事なく、退治を継続しております。
布団乾燥機・除湿機を購入しました。
 今年の奮闘の結果は、来年の5月から7月頃にかけて判明します。そのころまた結果をご報告します。ご指南ありがとうございました。

 たぶん南京虫ですね。 このホームページは2000年頃に作った気がしますが、結構いろんな人に読まれているのですね。
 キチンとした南京虫への対処方法ですが、畳を上げて床に新聞紙を敷き、その上にダニアースの粉末をふって畳を戻し、畳の表面にはダニブロッカーを吹き付けます。ダニブロッカーは、付け替えようがあります。あ〜あ、またアース製薬とフマキラーを儲けさせてしまう。
 そして布団のシーツを剥ぎ、布団の表と裏にダニブロッカーを吹き付けます。
 次に洋服ダンスから服を取り出し、洋服ダンスの中、タンスの引き出しの中、押入、座布団、ゴザなどにも吹きつけ、ついでに仕舞ってある下着や洋服にも吹き付けたほうがいいです。
 南京虫は一度咬まれると三週間ぐらい痒いですから、それからあと咬まれなくなります。 全ての作業は、湿らせたマスクをかけてやったほうがいいです。
 それから最初にあなたが咬まれたのなら、あなたが友達の家から持ち込んだものかも知れません。その友達の所も処置したほうがいいかも。
 フェノトリンは、半年で分解されて殺虫剤としての効果が無くなりますから、現在収まっているものならば今は退治せず、五月ごろの卵が孵るころから退治を始められたほうがよいと思います。フェノトリンの有効期間は半年と覚えてください。なにせ身体に害のない殺虫剤なので、分解もされやすいのです。
 ついでに書いときますと、このダニブロッカーをスーツにシュッシュしときますと、服が虫食いになることはありません。ナフタリンのように臭くなく、確実に半年は防虫できるのです。私は、こういう風にも利用しています。

ダニ駆除をしっかり読まさせていただきました。
実は今年の7月に仕事場にダニが発生してまして、知らず知らずに服に付いていて布団に異常繁殖してしまいました。
何度かバルサンをしましたが繁殖力は衰えず、毎日布団乾燥機で洋服は熱風消毒し、布団も乾燥機使用しても間にあわず大変困っています。絨毯やふわふわした物は捨ててみましたが、もちろん布団も新しいのに変えましたが、また同じようにいっぱいいるのです。

考えると職場にいた時、古い書物を扱かっていたので、チャタテムシがいるのと思われるがそれを食べるツメダニがいる事は確かです。
先生の参考にしましたが、畳の下にスミスリン粉をまいて畳の上には新聞紙の上にふりかけビニルを敷いておきました。そして、なるべく紙類は極力減らし捨てました。

1ヶ月に3回バルサン焚いてもあとからあとから居るのはどうしてでしょう?
押入れや本棚にそれぞれスミスリン粉をまいています。
現在、粉末ダニアースは販売しておらずインタネットでスミスリン粉を購入しました。
先生、わたし毎日寝不足で参っています。アドバイス宜しくお願いいたします。

スミスリン粉は、ちょっと判りません。
粉末ダニアースは、どうやら販売されなくなったようですね。たぶん私が、それを水に溶かして使うことを考え、それをフマキラーがアルコールに溶かして吹きかける商品として製品化し、アース製薬が同じ商品を製造して、使いにくい粉末ダニアースは駆逐されてしまいました。
1ヶ月に3回バルサン焚いても、卵には殺虫剤が効きません。それと畳の中や、布団の中には空気があるので煙が入らず、そこにいるダニは、畳専用のダニアースを差し込んで流し込まないと駆除できず、それをやると畳がベトベトになってしまう欠点があります。

私が「フェノトリンは半年ぐらいで分解される」と書いたため、メーカーは製造年月日を標示しなくなり、分解されたフェノトリンをを使った相談者から
「薬を撒いたけど、効かない」という相談が多く寄せられています。

ダニは、成虫になったやつを叩くしかありません。卵には効かないのです。
部屋の温度によって、一週間ぐらいで卵を産み始めるので、一週間に3回ぐらい焚かないと駆除できません。

だからフェノトリンの入ったダニブロッカーを、畳や布団、服や下着、タンスなどに吹きかけるしかないのです。
フマキラーのダニブロッカーは詰替用がありますので、ダニアースより安上がりです。
洗濯したり、拭いたりすると、薬が取れて効果が無くなります。
フェノトリンは効き目が弱いので、処理してから3日ぐらいは以前と同じように咬まれます。だけど撒いたところを拭かないようにすれば、だんだんとダニや南京虫が消えて行きます。
取りあえずはダニブロッカー一本、詰替用を二本ぐらいで試してみては?
バルサンより安上がりと思います。
返事いただきましてありがとうございます。

こう毎日〃衣類のダニ駆除ばかりしているとかなり滅入ってきます。駆除したにもかかわらず、着てみると動いています。ええっ? どうして? 多分、衣類乾燥機の乾燥が足りないのか?  愕然とします。 もう、着のみ着のままで家で奮闘しているひどいオバサンになってしまいました。今は先生のお言葉が唯一の支えです。早速、ダニブロッカーを衣類や布団などにかけてみます。それと衣類の防虫剤は衣装箱に入れて密閉した状態で効き目はありますか?一応試したのですが、あまり効果なさそうです?しかし、メーカーには参りますね。粉末ダニアースは先生のアイデアを横取りされてしまいましたね!ちょっと、余計な事をいってしまいました。すみません!考えても疲れますが、ダニの卵やっつけるには相当まめに駆除しなければなりませんね。 私の住んでいるマンションは日当たりもよく暖かいので布団乾燥機など毎日稼動してますので、暖いからダニが増えるのが怖いです。その為にもダニブロッカーをするしかないですね!今まで、誰に相談しても部屋中ダニがいるって事ありえないから信じてもらえず悲しいかぎりです。先生がおっしゃるとおりバルサンで何もかもがべとべとだし普通の生活は本当に戻るのか?気が遠くなります‥もう文章もまとまりなくなってしまいましたが、相談していただける事が私の希望の明かりです。大げさではなく仕事にもいけないし、出費は重なるで行きつまりノイローゼになりそうでした。

衣類を乾燥させても、南京虫やツメダニなどは殻が固いので、乾燥させても死にません。もともと南京虫は乾燥地帯のシラミですから。
防虫剤は、毛を食う蛾の幼虫を防ぐための物で、南京虫には効きません。一年を経過させてもダメでした。
ダニの卵は、縫い目に産み付けられているので、卵を退治することは無理です。ブロッカーを詰め替えて、服や下着、タンスや引き出し、畳や布団など、そこら中に吹き付けて、なるべく拭かないようにしてください。
バルサンは高いですから。
ブロッカーを吹きかける前に、洗濯や掃除を済ませておき、吹きかけた後からは、あまり掃除をしないようにしておきます。咬まれなくなって一カ月ぐらいすれば、たぶんいなくなっているので、掃除や洗濯をしても大丈夫です。会社に南京虫がいるのならば、会社のダニを掃除してもいいですが、まず服やカバンに吹きかけておけば、今後は家に連れて帰らなくて済みます。

私の、箪笥にいるのかと思いますが、そこから出した服を着るとモゾモゾかゆくなり、蚊に刺されたような跡(赤い斑点、1つ)ができます。しばらく摺るとかゆくなり、2−3日後には、直径0.5センチ位に大きくなり、液まででてきます。ダニは、服に付着して人の皮膚を刺した後、服に戻るのでしょうか?皮膚にい続けるのでしょうか。服を着替える場合は、シャワーを浴び、皮膚もきれいにしたほうがいいのでしょうか。先生のお薦めのダニブロッカーで徹底して退治したいと思います。箪笥の退治の仕方を教えてください。洋服は、洗濯しても卵は死なないのですね。上澄み液で...と書かれていましたが、変色しないのでしょうか。
おそらく南京虫でしょう。
南京虫は、服に附着して人の皮膚を刺した後、服に戻ります。皮膚にはいません。

現在はダニアースを売っていないようです。ですから、まずタンスをひっくり返し、タンスの引き出しの内側にダニブロッカーを吹き付けます。次に服を裏返しにして、袖や服の縫い目を中心にダニブロッカーを吹きかけます。そこに卵があるからです。そうして元のように畳んでしまっておけば、刺されることはないと思います。
服は裏返しですから、変色しません。


北京堂鍼灸